「高次脳機能障害の後遺障害」に関するお役立ち情報
高次脳機能障害で後遺障害等級認定申請を行う際の必要書類について
1 高次脳機能障害で後遺障害申請を行う際の必要書類
高次脳機能障害で後遺障害申請を行う場合には、後遺障害診断書、頭部外傷後の意識障害についての所見、神経系統の障害に関する医学的意見、日常生活状況報告、診断書、診療報酬明細書、レントゲンやMRIなどの画像、などが必要になります。
2 頭部外傷後の意識障害についての所見
頭部外傷後の意識障害についての所見は、主に、JCSとGCSを記載するものです。
JCS(ジャパン・コーマ・スケール)とは、日本で使用されることが多い意識障害の評価基準です。
GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)とは、アメリカで一般に使われている意識障害の評価基準です。
3 神経系統の障害に関する医学的意見
神経系統の障害に関する医学的意見は、主治医が、被害者の認知機能や運動機能など症状の程度を記載する書類です。
高次脳機能障害の後遺障害認定は、その症状の程度により等級が認定されるため、神経系統に関する医学的意見において、誤解が無いように適切な症状を記載してもらうことが大切です。
4 日常生活状況報告
日常生活状況報告は、ご家族や身近な方が、被害者の生活状況を記載する書類です。
高次脳機能障害の後遺障害認定は、その症状の程度により等級が認定されるため、誤解の無いように適切な症状を記載することが大切です。
5 高次脳機能障害はできる限り早い段階でご相談を
高次脳機能障害は、早い段階から適切な対応をしていない場合、手遅れになることもあります。
たとえば、日頃から主治医に適切な症状を伝えていなかったため、神経系統に関する医学的意見が実際の症状よりも軽く書かれてしまうことや、カルテに実際の症状よりも軽くみられる記載が残ってしまうこと、場合によっては高次脳機能障害であることの発見が遅れて適切な証拠が残っていないこともありえます。
高次脳機能障害でお悩みの方は、できる限り早い段階で高次脳機能障害に詳しい弁護士に相談することをお勧めします。
事前認定と被害者請求 高次脳機能障害の後遺障害認定における第5級と第7級の違い